VPDについて
ワクチンを接種することによって防げる病気があり、VPDと呼ばれています。Vaccine(ワクチン)Preventable(防げる)Disease(病気)の略です。
子どもたちがかかりやすいVPDには次のような病気があります。
- ◎結核
- ◎百日咳
- ◎破傷風
- ◎ジフテリア
- ◎ヒブ(Hib)感染症
- ◎肺炎球菌感染症
- ◎ポリオ
- ◎麻しん(はしか)
- ◎風しん
- ◎おたふくかぜ
- ◎みずぼうそう
- ◎日本脳炎
- ◎インフルエンザ
- A型肝炎
- ◎B型肝炎
- ◎ロタウイルス胃腸炎
- 黄熱病
- 狂犬病
- ◎子宮頸がん
◎のついている病気は、日本で子どもにワクチンが接種できる病気です。
予防接種でおなじみの病気も多く含まれています。しかし、予防接種を行っておらず、ワクチンで予防できるはずのVPDに感染して苦しんだり、後遺症を残したり、死亡したりする子どもたちが現実の日本にも数多くいます。もちろん、世界中にはワクチンのない感染症もたくさんあり、多くの人たちの命を奪っている感染症も少なくありません。ワクチンで防げる感染症は決して多くなく、防げること事態がある意味ラッキーなことなのです。VPDのことを理解し、大切な子どもたちの命を守るためにワクチンの接種をしましょう。
当クリニックで接種できる予防接種
定期接種
公費で接種できるワクチンです。
- ヒブワクチン
- 小児肺炎球菌ワクチン
- B型肝炎ワクチン
- ロタウイルス胃腸炎ワクチン
- 四種混合ワクチン
- BCG
- 日本脳炎ワクチン
- 麻しん風しん(MR)混合ワクチン
- 水痘ワクチン
- 二種(DT)混合ワクチン
- HPVワクチン
任意接種
公費で接種できず、支払いが必要なワクチンですが、接種しなくてもよいワクチンではありません。
- おたふくかぜワクチン(江戸川区独自事業、接種1回につき助成額3,000円)
- 季節性インフルエンザワクチン
予防接種と乳幼児健診は数少ない健康なお子さんが病院へ行かなければならない時です。回数を減らすためには同時接種(一度にたくさんの種類の予防接種をすること)を上手に使ってください。当クリニックでお勧めするスケジュールを載せておきます。
- 2か月
- ヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルス胃腸炎ワクチン、四種混合ワクチン
- 3か月
- ヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルス胃腸炎ワクチン、四種混合ワクチン
- 4か月
- ヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチン、3~4か月児健診
- 5か月
- BCG
- 7か月
- B型肝炎ワクチン、6~7か月児健診
- 10か月
- 9~10か月児健診
- 1歳
- ヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、麻しん風しん混合ワクチン、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチン、1歳児健診
- 1歳6か月
- 四種混合ワクチン、水痘ワクチン、1歳6か月児健診
- 就学前
- 麻しん風しん混合ワクチン、おたふくかぜワクチン
「病気と薬」のページにある【こどもの病気シリーズ】【第17回】VPDってなにに詳しく解説していますのでご希望の方は受付にお越しください。